ふきのこの強み

ふきのこの強みは、
目新しいサービスや派手なプログラムではありません。

日々の支援の中で、
悩み、立ち止まり、考え続けてきた積み重ねそのものが、
私たちの強みになっています。

①障害児の親・きょうだいの経験から始まった事業所

放課後等デイサービス・児童発達支援ふきのこ(合同会社そばかす)は、
自閉症を伴う重度の知的障害児を育てる親の会の協力により創設されました。

実際に育てる親として、
そして、同じ家庭で育ってきたきょうだいとして、
だからこそ分かることがあります。

困ったこと、悔しかったこと、悲しかったこと。
そうした経験の一つひとつを出発点に、
「あれば助かるもの」「あれば救われたこと」を軸として、
サービスを形づくってきました。

ふきのこは、
単に保育や介護を行う場所ではありません。

遊びや日常の関わりを通して、
子どもの五感に働きかけ、
保護者の願いと子どもの特性を丁寧に見極めながら、
その子らしい可能性を引き出していくことを大切にしています。

ワクワクする時間、
安心できる時間を積み重ねることが、
子ども自身の「生きる力」につながっていくと考えています。

➁社会に触れる活動

ふきのこでは、
できる限り施設の外へ出て、
社会に触れる経験を大切にしています。

取り組み始めた当初は、
車から一歩も降りられない子どももおり、
無理をさせているのではないかと悩む場面もありました。

それでも経験を重ねる中で、
普段は大きな声を出したり多動でじっとしていられない子どもが、
電車では静かに座って過ごせるようになったり、
外食の場面で席に座って食事ができるようになることも増えてきました。

社会の中で過ごす時間が増えることで、
電車を待つ、順番を待つ、料理を待つといった
「待つ」経験が自然と積み重なっていきます。

特に大きな変化だと感じているのが、
スーパーなどで自分で食べたいものを選べるようになったことです。

発語のない子どもたちの場合、
これまでは保護者が表情や様子を推測して選ぶ必要がありました。
今では、手に取る、指差すといった行動を通して、
自分の意思を伝えられる場面が増えています。

一方で、興味や関心が広がったことで、
家の中でじっと過ごすことが難しくなる場合もあります。
ふきのこでは、そうした変化も含めて成長と捉え、
ご家庭と共有しながら支援を調整しています。

③圧倒的なイベント力

ふきのこのイベントやレクリエーションには、
決まった完成形がありません。

輪投げ、ボウリング、卓球といった活動一つでも、
お菓子を景品にしたり、
輪そのものを制作から作るなど、
一連の流れを工夫しながら行っています。

また、同じ活動であっても、
全員に同じルールを求めることはせず、
子どもの理解や発達段階に合わせて、
個別に参加の形やレベルを調整しています。

活動を分解し、組み替え、
その子にとって意味のある関わりにしていくこと。
その試行錯誤の積み重ねが、
ふきのこのイベント力を支えています。

④スタッフの育成と学びの共有

ふきのこでは、
管理者が研修や書籍を通して学んだ内容を、
現場に合う形で整理し、共有しています。

スタッフ同士が日常的に支援を振り返り、
悩みや迷いを言葉にしながら、
一緒に考える場が「ふきのこサロン」です。

正解を押し付けるのではなく、
判断を積み重ねていくことを大切にしています。

⑤インクルーシブな環境づくり

子ども食堂への参加や、
地域の小学校とのイベントなどを通じて、
障害の有無に関わらず関わる機会を設けています。

違いがあるまま同じ場にいる経験を重ねることが、
子どもたちの暮らしの選択肢を広げていくと考えています。

⑥言語・コミュニケーションの可能性を狭めない支援

ふきのこでは、
発語の有無だけで子どもの可能性を判断しません。

音やリズム、動き、ジェスチャーなど、
言葉以外の手段を大切にしながら関わっています。

日本語を母語としない子どもや保護者が利用される場合もあり、
必要に応じて異なる言語でのやり取りが可能なスタッフが関わっています。

表現や理解の手段を一つに限定せず、
その子に合ったコミュニケーションの形を探し続けることを、
ふきのこでは大切にしています。