強度行動障害のあるお子さんの放課後等デイサービスでの支援|他害・断られたケースにも向き合う療育

強度行動障害のあるお子さんの放課後等デイサービスでの支援|他害・断られたケースにも向き合う療育

強度行動障害のあるお子さんの放課後等デイサービスでの支援について
― 他害・パニックがあり、他の療育先で断られてきたケースにも向き合ってきました ―

「強度行動障害 放課後等デイサービス」
この言葉で検索した時点で、すでに相当なところまで追い込まれているのではないでしょうか。

他害や激しいパニックがあり、集団療育に参加できない。
「安全が確保できない」「対応が難しい」と言われ、放課後等デイサービスや療育先で受け入れを断られてきた。
預かりではなく、行動の背景に向き合う支援を探している。

このページは、強度行動障害・他害のあるお子さんの支援先を探している保護者の方に向けて書いています。 安心させるための文章ではありません。 私たちが現場で向き合ってきた現実と判断を、正直にお伝えします。


強度行動障害とは何か|現場で見てきた現実

強度行動障害は、単に「問題行動が激しい状態」ではありません。 他害、自傷、破壊行動、大声やパニック。 これらの行動は、突然起きているように見えます。

しかし実際には、行動が出る前の段階で必ずサインが出ています。 表情の変化、視線の動き、身体の緊張、呼吸の乱れ。 強度行動障害とは、本人が限界を超えたことを知らせる最後の手段であることが多いのです。


行動は原因ではなく結果である|強度行動障害の本質

強度行動障害の支援で最も誤解されやすいのは、 行動を減らすこと=支援の成功、という考え方です。

刺激の積み重なり、意思が伝わらない状況、環境のズレ、体調不良。 これらが限界を超えた結果として行動が噴き出します。

行動が出てから止める支援ではありません。 行動が出ない状態をどう作るか。 そこにすべての判断があります。


なぜ多くの放課後等デイサービスが強度行動障害を断るのか

強度行動障害のあるお子さんが、放課後等デイサービスで断られる理由は単純ではありません。 職員配置、安全確保、判断ミスが事故につながるリスク。

制度上「支援可能」に見えても、現場には守れない一線があります。 その結果、「対応が難しい」という言葉だけが残り、保護者だけが置き去りにされることがあります。


それでも私たちが強度行動障害の支援から逃げなかった理由

強度行動障害の支援は、事業として効率が良いものではありません。 職員の負担は大きく、成果はすぐには見えません。

それでも私たちは、行き場を失ってきた子どもたちと向き合ってきました。 受け入れ先がなくなることは、社会から切り離されることに直結するからです。


強度行動障害の支援で実際に起きてきた失敗

失敗① 落ち着かせるために刺激を増やした

運動や感覚刺激を増やした結果、パニックや他害が悪化したケースを経験してきました。 足す支援ではなく、引く支援が必要な場面があると学びました。

失敗② 言葉で説明すれば分かると思ってしまった

行動が崩れている状態では、言葉は情報ではなく刺激になります。 説明を重ねるほど悪化した経験を重ねてきました。

失敗③ 集団に慣れれば落ち着くという思い込み

集団参加を優先した結果、行動が慢性化し回復に時間がかかったケースもあります。 集団に慣れる前に、崩れない環境を作る必要があります。


私たちが大切にしている支援の判断軸

行動が出る前を見る

表情、視線、身体の緊張、動きの変化。 これらのサインを職員全体で共有します。

できるようにするより、悪化させない

今日崩れなかった、その一回を成果として積み重ねます。

無理だと判断したら引き返す

すべての強度行動障害に対応できるわけではありません。 無理な継続は悪化につながるため、正直に判断します。


当事業所でできる支援・できない支援

対応できるケース

  • 強度行動障害があり、一般的な集団療育が合わなかった
  • 他害やパニックがあり、過去の支援で悪化した経験がある
  • 行動の背景を整理し、環境調整を重ねたい

ミスマッチになりやすいケース

  • 医療的処置が最優先となる場合
  • 常時完全マンツーマンのみを求めている場合
  • 預かり先としての利用が主目的の場合

他所で断られた経験がある保護者の方へ

断られた経験は、あなたやお子さんの価値を否定するものではありません。 それは多くの場合、制度と現場の限界です。

大切なのは「どこでもいい」ではなく、 「どこなら合うか」を探すことです。


ご相談・お問い合わせについて

すぐに利用できるとは限りません。 見学や面談を通じて慎重に判断します。 ミスマッチの場合は、その理由もお伝えします。


最後に

強度行動障害のある子どもたちは、手がかかる存在ではありません。 適切な支援を受けられなかった期間が長かった子どもたちです。

私たちは、その現実から目を背けず、 現場で判断を引き受け続ける支援をしてきました。