強度行動障害は「止める」ものではない。減らす設計がある。

強度行動障害の他害・暴言・パニックは、性格やしつけだけでは説明できません。本記事では、前兆(③)・飽和(④)・爆発(⑤)の構造から、家庭と放課後等デイサービス・児童発達支援で使える実践的な対応を解説します。止める技術ではなく、減らす設計を具体的に示します。

childhood

他害(叩く・噛む・投げる)に悩む保護者のための整理

他害は性格ではなく「神経負荷の限界反応」かもしれない|止めるより“減らす”ための6章

叩く。噛む。物を投げる。
目の前で起きるたび、親の心は削られます。
でも最初に、ここだけははっきりさせます。
他害は「性格」や「悪意」の問題ではなく、神経が抱えきれなかった負荷が行動として出ている可能性があります。
この記事は、正解を押しつけるものではありません。
ただ、止めるより先に「減らす道筋」を作るための見取り図を渡します。

「他害をやめさせる方法」「叩くのは親のせい?」「急に怒るのはなぜ?」と検索してここに辿り着いた方へ。
この記事でわかることは次の3つです。

  • 他害を“性格”ではなく“神経負荷”で捉える視点
  • 爆発の前段階(③④)で減らす具体的な方法
  • 家庭と放課後等デイサービスが共有すべき本当の情報

第1章|他害とは何か──性格ではなく「神経反応」として理解する

叩く。噛む。物を投げる。

わが子のその姿を前にすると、胸が締めつけられるような気持ちになるものです。

まず、ここをはっきりさせておきたいと思います。

多くの場合、他害は性格の問題とは限りません。悪意として説明できないケースも少なくありません。

多くの場合、それは「神経の過負荷に対する反応」です。


他害は「攻撃」ではなく「処理しきれなかった結果」

神経発達に特性のある子どもは、刺激の受け取り方に偏りがあります。

  • 音が強く響いてしまう
  • 触れられる感覚が鋭く入る
  • 予定変更が予測できない
  • 切り替えが急に感じられる

一つひとつは小さなことでも、積み重なると神経は限界に近づきます。

処理しきれなかった刺激が、行動として外に出ることがあります。

それが他害として見えている可能性があります。

「わざと」ではなく、「抱えきれなかった」結果かもしれない。
その視点を持つだけで、見え方は少し変わります。


強度行動障害との関係

「強度行動障害ですか?」と不安になる方もいます。

強度行動障害は診断名ではありません。

支援上の状態像を示す行政的な区分です。

他害がある=強度行動障害、という単純な図式ではありません。

必要以上に重く捉えなくて大丈夫です。


ASD・ADHDとの関係

ASDでは、感覚過敏や予測不能への不安が強く出ることがあります。

ADHDでは、衝動を止めにくい場面が見られることがあります。

ただし大切なのは診断名ではなく、

「今この子の神経がどれだけ負荷を抱えているか」という視点です。

診断があってもなくても、神経は疲れます。


放課後等デイサービス・児童発達支援で起きやすい場面

  • 活動の切り替え
  • 順番待ち
  • 自由時間から課題へ移る瞬間
  • ルール変更
  • 集団刺激が高い時間帯

多くの子は、「困らせたい」のではなく、「状況を止めたい」のかもしれません。


家庭で起きやすい場面

  • 帰宅直後(疲労がピークの時間)
  • 入浴前後
  • きょうだいとのやりとり
  • ゲームや動画の終了時

施設で頑張った分、家庭であふれることもあります。

家庭の関わりが悪いという意味ではありません。

安心できる場所だからこそ、抑えていたものが出ることもあります。


「わざと」に見える理由

目を見て叩くと、「分かっていてやっている」と感じるのは自然です。

しかし神経が過負荷状態にあるとき、抑制機能は弱まることがあります。

理解していても、止めきれない状態は存在します。


行動が持つ「機能」という視点

行動には役割(機能)があります。これは応用行動分析でも整理されている視点です。

  1. 逃避・回避機能(嫌な刺激や要求から離れるため)
  2. 要求獲得機能(注目・物・活動を得るため)
  3. 感覚刺激機能(感覚入力を増減させるため)
  4. 自動強化・自己調整機能(内的な不快や過負荷を下げるため)

ここに「悪い性格」という前提はありません。


大切なまとめ

他害は、抱えきれなかった神経負荷が影響している可能性があります。

育て方だけの問題でも、甘やかしでもありません。

まずは「どう止めるか」よりも、
「何が積み重なっているか」を一緒に整理することが出発点になります。

次章では、その積み重なりの構造を丁寧に見ていきます。

第2章|なぜ突然起きるのか──「積み重なり」の構造

「さっきまで普通だったのに」

これは多くの親が口にする言葉です。

ですが実際には、突然ではないことが多い。

見えていなかった負荷が、静かに積み重なっている可能性があります。


爆発は“最後の段階”

他害はスタート地点ではありません。

多くの場合、次の流れを辿ります。

  1. 刺激が入る
  2. 我慢する
  3. さらに刺激が入る
  4. 処理が追いつかなくなる
  5. 外に出る

私たちが目にするのは⑤だけです。

①〜④は、静かに内部で起きています。


前兆は小さい

叩く前に、必ず大きなサインがあるわけではありません。

  • 表情が固くなる
  • 視線が合わなくなる
  • 動きが止まる
  • 逆に急に早口になる
  • こだわりが強まる

これらは「困らせる予兆」ではなく、

神経が飽和に近づいているサインかもしれません。


家庭と放課後等デイサービス・児童発達支援のズレ

施設では問題が起きないのに、家庭では起きる。

逆もあります。

このズレはよくあります。

理由は単純です。

環境が違うからです。

ここで言う環境は、空間だけではありません。

  • 人の数
  • 刺激の量
  • 期待される役割
  • 疲労度
  • 安心度

環境とは“その子を取り囲むすべての条件”です。


秒単位分析は本当に必要か?

行動を細かく分析しなければ、と感じる方もいます。

しかし日常支援で重要なのは、秒単位の正確さではありません。

「どの段階で減らせたか」を見つけること。

分析が目的になると、親は疲れます。

必要なのは再現できる視点です。


家庭でできる“積み重なり”の見方

今日だけを見るのではなく、次を確認してみてください。

  • 前日に疲れていなかったか
  • 予定変更はなかったか
  • 食事・睡眠は足りていたか
  • 我慢が多い日ではなかったか

大きな事件の前に、小さな無理があることは少なくありません。


止めるより「減らす」

他害をゼロにすることは目標ではありません。

回数を減らす、強さを弱める、回復を早くする。

それが現実的で、再現可能な支援です。


まとめ

突然に見える爆発は、積み重なりの結果かもしれません。

責めるよりも、振り返る。

完璧な分析より、継続できる視点を。

次章では、「環境設定」の本当の意味を整理します。

第3章|環境とは何か──空間ではなく「神経が安全でいられる条件」

「環境を整えましょう」

この言葉はよく使われます。

多くの場合、

・部屋を片付ける
・静かにする
・刺激を減らす

という意味で理解されています。

もちろんそれも大切です。

けれど、本当に重要な環境は、もっと広いものです。


環境とは「その子の神経を取り囲むすべて」

子どもの脳は、常に周囲を確認しています。

安全か。
予測できるか。
急に変わらないか。
責められないか。

環境とは、その神経の安全を左右する条件の総体です。

空間はその一部にすぎません。

  • 人の表情や距離感
  • 声のトーン
  • 「早くして」という圧力
  • 予定の曖昧さ
  • 期待される役割の重さ
  • 疲労の蓄積
  • 過去に怒られた経験の記憶

これらもすべて環境です。


なぜ静かな部屋でも他害が起きるのか

刺激を減らしたのに改善しない。

その理由は、刺激が音や光だけではないからです。

たとえば、

  • 終わりが分からない活動
  • 急な切り替え
  • 曖昧な指示
  • 成功できない量の課題

これらは目に見えない刺激です。

神経は、物理刺激よりも“予測不能”に強く反応することがあります。

空間が整っていても、条件が整っていなければ安心は生まれません。


家庭と放課後等デイサービス・児童発達支援のズレ

施設では構造が作られています。

  • 時間が明確に区切られる
  • 活動の見通しが示される
  • 役割が整理される
  • 成功しやすい量に調整される

つまり「予測可能性」が高いのです。

一方、家庭は生活の場です。

自然で流動的で、変化も多い。

どちらが良い悪いではありません。

神経にかかる負荷の種類が違うだけです。


安心は偶然ではない

機嫌が安定している日は、条件が揃っています。

  • 十分な睡眠
  • 成功体験があった
  • 怒られなかった
  • 見通しがあった

安心は条件の積み重ねで生まれます。

偶然ではなく、設計できるものです。


環境設定を誤解すると逆効果になることがある

環境が大事と分かると、整えようとします。

けれどやり方を誤ると、逆に負担を増やすことがあります。


誤解①|刺激をゼロにすれば良い

刺激を極端に減らすと、一時的には落ち着きます。

しかし刺激に触れる経験が減りすぎると、

少しの変化でも崩れやすくなることがあります。

守ることと隔離することは違います。


誤解②|完全にコントロールすればよい

予定を完璧に管理する。
失敗をゼロにする。

これは親を消耗させます。

環境設定は完全管理ではありません。

「崩れても戻れる余白」を作ることです。


誤解③|叱らなければよい

安心とは放任ではありません。

安心とは分かりやすさと一貫性です。

叱るか叱らないかではなく、予測できるかどうかが鍵です。


誤解④|整えれば必ずゼロになる

環境は魔法ではありません。

目標はゼロではなく、波を小さくすること。

回数を減らし、強さを弱め、回復を早くする。

それが現実的で再現可能な目標です。


本当の環境設定とは

神経を守りながら、少しずつ幅を広げること。

刺激を消すのではなく調整する。

管理するのではなく戻れる構造を作る。

安心 → 挑戦 → 成功 → 自信。

この順番が逆になると、他害は増えやすくなります。


家庭でできる小さな調整

  • 切り替え30秒前に予告する
  • 「あと2回で終わり」と具体化する
  • 成功できる役割を一つ用意する
  • 疲れている日は量を減らす
  • まず共感を置いてから指示を出す

完璧を目指さなくて大丈夫です。

再現できることが続ける力になります。


この章のまとめ

環境とは空間ではありません。

神経が安全でいられる条件の積み重ねです。

止める前に、整える。

そこから支援は始まります。

第4章|前兆にどう気づき、どう減らすか──「いつもと違う」を見つける技術

他害は突然に見えることがあります。

けれど多くの場合、その前に小さな変化があります。

大切なのは爆発を力で止めることではありません。

波が大きくなる前に、静かに小さくすることです。


爆発は段階で進む

  1. 安定:普段の状態。会話や活動が成立しやすい
  2. 負荷上昇:刺激が重なり始める
  3. 前兆:いつもと違う反応が増える
  4. 飽和:限界直前。小さな刺激でも崩れる
  5. 爆発:他害やパニックとして行動が出る

多くの大人は⑤の段階で止めようとします。

けれど実際に効果が出やすいのは③の段階です。


前兆は「いつもと違う」

前兆は大きなサインとは限りません。

むしろ小さなズレです。

だからこそ必要なのは、普段の状態を知っていることです。

前兆とは、変化に気づく力です。


よく見られる前兆の例

  • 表情が固くなる
  • 動きが止まる/急に静かになる
  • 急に早口になる/声量が変わる
  • こだわりが強くなる
  • 視線が逸れる
  • 呼吸が浅くなる
  • 一点を見つめる
  • 瞼を閉じる
  • 常同行動が増える

家庭で使える|簡易観察シート(フェーズ確認用)

毎日完璧に書く必要はありません。

「あれ?」と思った日だけで構いません。

簡易観察シート(フェーズ確認用)
項目 チェック内容
① 時間帯 何時頃か(例:17時台)
② 体調 睡眠不足/眠気/空腹/疲労感
③ 排泄 我慢していないか/排便前後か
④ 環境刺激 音が多い/人が多い/切り替えが続いた
⑤ 前兆(③段階) ・一点を見つめる
・瞼を閉じる時間が増える
・常同行動が増える
・声量が変わる
・動きが止まる/増える
⑥ 爆発(⑤段階) 叩く/投げる/叫ぶ など
⑦ 回復 何分くらいで落ち着いたか

目的は原因探しではありません。

「どの段階で減らせたか」を見つけるための材料です。

詳細版(記入欄つき・ABC・PDCA対応)は、別ページ/PDFで用意します。

これらは困らせるための行動ではありません。

神経が限界に近づいているサインです。


観察は見張ることではない

前兆に気づくためには、普段を知る必要があります。

けれど四六時中見張る必要はありません。

「この子は普段どんな表情か」
「普段の声の速さはどのくらいか」
「疲れやすい時間帯はいつか」

それを少しずつ知ることが観察です。

普段を知っていると、小さなズレに気づきやすくなります。


前兆でやることは「減らす」

この段階で必要なのは、説得でも指導でもありません。

神経負荷を下げることです。

① 距離を変える

少し空間を空ける。立ち位置を変える。

② 量を減らす

「全部やる」をやめる。半分でいい日もある。

③ 情報量を減らす

短く、ゆっくり、少ない言葉で伝える。


前兆段階で避けたいこと

  • 正論で止めようとする
  • 理由を問い詰める
  • 長い説明をする
  • その場で反省させる

この段階では理解や抑制が落ちています。

教えるより、守ることが優先です。


爆発後に必要なのは回復

落ち着いた後は、まず回復です。

水分、静かな時間、短い共感。

「しんどかったね」

それだけで十分なことがあります。


まとめ

前兆とは特別な技術ではありません。

普段を知り、ズレに気づき、負荷を減らす。

それが他害を小さくしていく現実的な道筋です。

第5章|家庭で入りやすい“構造的な罠”──努力では抜けられない理由

他害が続くと、親は必死になります。

止めなければ。
減らさなければ。
このままではいけない。

その必死さは自然です。

ですがその焦りが、ある構造に入りやすくします。

これは性格の問題というより、脳や神経の働きが関係している可能性があります。


なぜ正論を強くしたくなるのか

他害が起きると、親の神経も危機反応に入ります。

怒り、不安、焦り。

大人の脳も“安全を取り戻そう”とします。

そのとき出やすいのが、正しさです。

「いけない」
「分かっているでしょ」

正論は、大人側の安心回復行動でもあります。

しかし子ども側はすでに防御モードに入っています。

ここで正論が重なると、刺激は倍増します。


罠①|“その場で理解させる”構造

多くの家庭で起きるのはこれです。

爆発 → 説明 → 正論 → さらに抵抗

ここで重要なのは、

爆発後は理解力が落ちているという前提です。

「分からない」のではなく、
「処理できない」のです。

理解させるのは後でいい。

その順番のズレが、罠を強化します。


罠②|“全部できるようにさせたい”構造

挑戦は大事です。

しかし神経が不安定な状態で挑戦を増やすと、

失敗 → 叱責 → 不安 → 他害

という循環に入りやすくなります。

挑戦は安心の上に置くものです。

順番が逆になると崩れます。


罠③|“甘やかしているのでは”という自己疑念

量を減らす。距離を取る。

これを続けると不安が出ます。

「これでいいのか」

けれど、神経が安定しないまま負荷を上げる方が長期的には悪循環になります。

安心は甘やかしではなく、調整です。


罠④|親の自責ループ

他害が起きるたびに、

「私が悪いのでは」

と考える。

これは非常に起きやすい。

ですが他害は、

  • 神経特性
  • その日の疲労
  • 環境条件
  • 過去経験

これらが重なった結果です。

一人の努力で完全に制御できるものではありません。


罠が強化される仕組み

爆発が起きる → 親が焦る → 正論を強める → 刺激が増える → 爆発が増える

この循環は意図せず強化されます。

抜けるには、

順番を変えるしかありません。

  • 爆発 → 回復 → 後日整理
  • 前兆 → 減らす → 安定 → 少し挑戦

順序が変わると、循環も変わります。


王道は“完璧を捨てる”こと

ゼロを目指さない。

常に正しくいようとしない。

今日一回、波を小さくできたら十分。

支援は積み重ねで変わります。


この章のまとめ

家庭の苦しさは努力不足ではありません。

神経同士の衝突が起きやすい構造に入っているだけです。

順番を変える。

守る → 安定させる → 少し広げる。

それが長期的に最短の道です。

第6章|他害を「止める」から「減らす」へ──連携で支援は技術になる

他害は、家庭だけで抱えるものではありません。

しかし連携しているのに変わらないこともあります。

理由は単純です。

⑤(爆発)だけを共有しているからです。


他害の5つのフェーズ

  1. ① 安定(落ち着いている)
  2. ② 負荷の蓄積(刺激や疲労が重なる)
  3. ③ 前兆(小さな変化が出始める)
  4. ④ 飽和(限界に近づく)
  5. ⑤ 爆発(叩く・投げる・叫ぶなど)

多くの支援は⑤で動きます。

減らせる支援は③と④で動きます。


「急に怒った」は⑤しか見ていない言葉

怒りは突然ではありません。

例えばこうです。

  • 一点を見つめる時間が増えていた
  • 瞼を閉じる回数が増えていた
  • 声量が変化していた
  • 排便を我慢していた
  • 空腹が続いていた
  • 他児の声が重なっていた

これらは③と④のサインです。

爆発は原因ではなく、神経の飽和結果です。


ABCで構造を見る

感情ではなく構造で捉えます。

  • A(Antecedent) 直前の条件
  • B(Behavior) 行動
  • C(Consequence) その後の変化

ミニ事例

  • A:排便前の落ち着かなさ+活動切り替え直後
  • B:職員を叩く
  • C:静かな場所へ移動し10分で回復

ここから分かることは、

叩くことが目的ではなく、神経を守る行動だった可能性です。


そしてPDCAで回す

  • P:排便前の活動量を減らす仮説を立てる
  • D:切り替え回数を減らしてみる
  • C:爆発強度と回復時間を確認する
  • A:さらに刺激量を調整する

これを家庭と施設で繰り返します。

支援は一回で正解になりません。

回すことが本質です。


些細なことを切り捨てない

一点を見る。

瞼を閉じる。

常同行動が増える。

職員の咳に反応する。

関係ないかもしれません。

でも仮説材料になります。

材料があると③で動けます。

なければ⑤しか見えません。


連携で“本当に共有したいこと”(親が渡せる共有メモ)

「今日は荒れました」だけだと、支援は⑤しか動けません。

次の項目を短くでいいので共有できると、③④で設計できます。

  • ③の前兆:一点を見る/瞼を閉じる/急に静かになる など、いつもと違うサイン
  • ④の飽和:切り替えが続いた/音が重なった/成功できない課題量だった など
  • 身体条件:睡眠/空腹/排泄(我慢・排便前後)
  • 回復条件:何をすると戻れたか(場所・距離・水分・時間)
  • 回復時間:何分で戻ったか(目安でOK)

「③④を振り返ることが技術です。


連携が機能している状態

  • 家庭が③を言語化する
  • 施設が③④で設計する
  • ⑤の回数が減る
  • 回復が早くなる

ここまで来ると、他害の見え方が変わります。

問題行動ではなく、神経調整の課題になります。


ゼロではなく減らす

他害ゼロを目標にすると、支援は硬直します。

目標は、

  • ⑤の回数を減らす
  • ④で止まる回数を増やす
  • 回復を早くする

これが現実的で、再現性のある支援です。

止めるのではなく、減らす。

責めるのではなく、設計する。

これが本当の連携です。