小さい頃から通っていたデイで、突然「継続困難」と言われる理由
放課後等デイサービスに、
小さい頃から通っていたにもかかわらず、
小学校三年生前後になって突然、
「これ以上の継続は難しいです」
と告げられる。
これは、決して珍しい話ではありません。
実際に、
そうして居場所を失い、
ふきのこへ相談に来られるご家庭は少なくありません。
正直に言います。
この状況は、とても残酷だと思っています。
これまで数年通ってきた場所で、
突然「対応できない」と言われる。
しかも、理由は曖昧なまま。
保護者の側から見れば、
「今まで大丈夫だったのに、なぜ急に?」
そう思うのは当然です。
けれど、
現場側から見ると、
実はそこにははっきりとした変化があります。
成長とともに、
子どもは変わります。
体が大きくなり、
力が強くなり、
行動の影響範囲が広がる。
小さい頃は、
数人で囲めば安全が保てていた行動も、
学年が上がるにつれて、
同じ対応では追いつかなくなることがあります。
それでも多くの現場は、
できる限り粘ります。
配置を工夫し、
声かけを調整し、
何とか回そうとする。
しかし、
ある段階で限界が来る。
それが「継続困難」という言葉で表現される瞬間です。
ここで問題なのは、
断ること自体ではありません。
本当に厳しいのは、
その後です。
別の事業所を探し、
ようやく見つかった先で、
一定期間落ち着きを取り戻す。
その後、
「また他も試してみようか」
「別のところなら受け入れてもらえそう」
と、環境を増やしていく。
正直に言うと、
この流れで安定するケースは多くありません。
なぜなら、
子どもにとっては、
環境が変わるたびに、
一からやり直しになるからです。
人が変わり、
ルールが変わり、
距離感も変わる。
表面上は落ち着いて見えても、
内側では常に緊張が続く。
「またいつ切られるのか」
そんな不安を抱えながら、
過ごしている子もいます。
そしてその緊張は、
いずれ行動として表に出ます。
ふきのこで支援をしていて、
何度も感じることがあります。
一か所で支援を積み重ねた子の方が、
明らかに伸びる。
これは理念ではありません。
実際に見てきた現実です。
同じ職員が、
同じ視点で関わり続ける。
行動の予兆を共有し、
うまくいかなかった理由を一緒に考える。
その積み重ねが、
行動の安定につながります。
もちろん、
最初から一か所に決める必要はありません。
ただ、
落ち着いてきた場所が見つかったとき、
むやみに広げすぎない。
それは、
子どもの成長を守るための選択でもあります。
では、
この現実を知った上で、
保護者は何を準備できるのでしょうか。
特別なことは必要ありません。
- 今の居場所が永遠ではないことを知っておく
- 行動が変化しやすい時期を把握しておく
- 困ったときに相談できる場所を一つ知っておく
そして何より、
「どこに預けるか」ではなく、
「誰と、どう積み重ねるか」
という視点を持つことです。
断られた経験は、
失敗ではありません。
成長の段階で、
支援の形が合わなくなっただけのこともあります。
一度落ち着いた場所で、
しっかりと土台を作る。
それが結果として、
次の選択肢を広げることにもつながります。
この考え方に共感される方は、
ふきのこの支援方針もご覧ください。

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