
集団前提の現場設計が生む、根本的なミスマッチ
多くの放課後等デイサービスや児童発達支援の現場は、
そもそも集団での活動を前提に設計されています。
学習支援、運動療育、制作活動など、
「みんなで同じことをする」ことを軸に、
- 支援者が前に立つ
- 利用者が並ぶ
- 指示を出し、できたかを評価する
大人が主導し、子どもが合わせるという構図。
この形は、
- 一定数の利用者を同時に見られる
- 活動が可視化しやすい
- 「何をしている事業所か」を説明しやすい
という点では、運営上は非常に都合が良い。
しかしこの前提が、
個別対応が必要な子どもを最初から排除する構造を生んでいます。
集団に入りづらい。
指示理解が難しい。
環境刺激に敏感。
こうした子どもは、
「合わない」のではなく
「最初から想定されていない」。
だから現場では、
「集団活動が難しいので」
「他の利用者への影響を考えて」
「対応が追いつかない」
という言葉で、
静かに敬遠されていきます。
→ 強度行動障害・他害で断られてきたケースに、ふきのこがどう向き合うか(専用ページ)
制度の趣旨と、現場設計のズレ
本来、放課後等デイサービスの制度趣旨は、
集団に合わせることではありません。
子どもの特性や状態に応じて、
生活全体を支えること。
しかし現実の現場では、
「集団で回せるか」
「活動として成立するか」
が先に来てしまう。
その結果、
環境が合わずに行動が崩れた子どもが、
『強度行動障害のある子』として扱われる。
これは個々の事業所の善意や努力の問題ではなく、
制度を運用する構造そのものの歪みです。
→ ふきのこ流療育の考え方(「合わせさせる」より先にやること)
だから「敬遠」が起きる
集団前提の現場設計では、
個別対応が増えるほど、
- 職員が消耗する
- 事故リスクが上がる
- 運営が回らなくなる
そうならないよう、
最初から線を引く。
この判断が、
電話の段階や初期相談の時点で行われます。
結果として、
本来は環境調整で落ち着く可能性のある子どもほど、
行き場を失う。
「利用するかどうか」は、いま決めなくて大丈夫です。
状況だけ整理したい段階でも構いません。

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