小3の壁が不安なとき、面談で本当に確認すべきこと |放課後等デイサービスの現場から

child development

小3の壁が不安です、と面談で聞かれたとき
── ふきのこが大切にしている考え方

定期的な面談の場で、
保護者からよく聞かれる相談のひとつに
「小3の壁が不安で……」という言葉があります。

三年生になると急に荒れると聞いた。
周りから大変になると言われた。
今は落ち着いているけど、この先が見えない。

理由はさまざまですが、
その不安の根っこにあるのは共通しています。


「このまま続けていて大丈夫なのか」
「いつか対応できなくなるのではないか」

そう感じているからです。


ふきのこでは、最初にこうお伝えします

面談でこの相談を受けたとき、
ふきのこでは、まずこうお伝えしています。

「大丈夫かどうかは、今は決めません」

これは突き放しているわけではありません。
むしろ、その逆です。

小3の壁は、
三年生になった瞬間に突然起きるものではありません。
今の環境、今の支援、今の関わりの積み重ねによって、
現れ方も、大きさも変わります。

だから今の時点で、
「大丈夫です」「問題ありません」と
言い切ることはしません。


その代わりに、必ず確認することがあります

それが、判断の軸があるかどうかです。

ふきのこでは、面談の中で次の点を一緒に整理します。

  • 不安定になり始めたとき、誰が最初に気づくのか
  • そのサインは、言葉で共有できているか
  • 行動が出たとき、対応が感覚になっていないか

小3の壁でつまずく多くのケースは、
荒れたこと自体よりも、
気づきが遅れ、判断がバラバラになることで、
一気に苦しくなっています。

逆に言えば、
この判断軸が共有されていれば、
多少の揺れがあっても立て直すことができます。


「様子を見ましょう」で終わらせません

面談で、
「しばらく様子を見ましょう」と言われて、
不安が残った経験はありませんか。

ふきのこでは、
ただ様子を見る、という言い方はしません。

代わりに、
様子を見る基準を一緒に言葉にします。

  • どんな変化が出たら、次の手を考えるのか
  • そのとき、どんな関わりに切り替えるのか
  • それでも難しい場合、次に何を検討するのか

ここまで具体的に整理します。


未来は約束できません。でも──

正直に言います。
未来を約束することはできません。

成長には波があります。
環境の変化が影響することもあります。

でも、

不安が生じたときに迷わない設計
はできます。

面談でふきのこが大切にしているのは、
安心させる言葉ではなく、
判断できる材料を揃えることです。


小3の壁を最小限に抑えるために、面談で必ず確認してほしい視点

これから通う、または今通っている
放課後等デイサービスとの面談で、
次の視点が自然に話題に上がるかどうかは、
とても重要です。

ここで大切なのは、
保護者が専門的な質問をすることではありません。


施設側が、自ら具体的に語れるかどうか
です。

① 行動の前兆や予兆について、具体的に共有されているか

  • どうなると不安定になりやすいのか
  • その前に、どんなサインが出るのか
  • それに気づいたとき、現場では何をしているのか

「急に怒りました」「突然でした」
という説明で終わっている場合、
小3の壁が来たとき、対応は後手になります。

② 不安定になったときの対応が整理されているか

「声をかけています」「見守っています」
という説明だけでは足りません。

  • 誰が対応するのか
  • どう関わり方を変えるのか
  • それでも難しい場合、次はどうするのか

ここが言語化されていない施設では、
学年が上がったときに、
支援の質が一気に崩れることがあります。

③ 「落ち着いています」で終わらない説明があるか

落ち着いている、という言葉は便利ですが、
中身がなければ判断材料にはなりません。

  • 何が安定につながっているのか
  • どんな工夫が効いているのか
  • 逆に、崩れやすい場面はどこか

こうした説明が出てくるかどうかで、
その施設がどれだけ観察しているかが見えてきます。

④ 次の学年を見据えた話が、感覚論で終わっていないか

「成長しているので大丈夫だと思います」
「今は問題ありません」

この言葉だけでは、
小3の壁への備えにはなりません。

  • どんな変化が起きやすいと見ているのか
  • それに対して、何を見続けていくのか
  • もし揺れたら、どう立て直す想定なのか

ここまで話が及んでいれば、
たとえ不安がゼロにならなくても、
保護者は一人で抱え込まずに済みます。

これらの視点が曖昧なままだと、
学年が上がったタイミングで、

「こんなはずじゃなかった」
「もっと早く分かっていれば」

と、
保護者だけが急に不安を抱える状態になりがちです。

小3の壁を小さくできるかどうかは、
三年生になってから決まるのではありません。


今の面談で、どこまで具体的な話ができているか
で、
すでに差がつき始めています。


面談は、不安を我慢する場ではありません

面談は、
良い報告を聞くためだけの時間ではありません。

不安を口にしていい場所です。
分からないことを、そのままにしない時間です。

ふきのこでは、
「今は答えが出ない不安」も含めて、
一緒に整理することを大切にしています。

未来を断言しない代わりに、

迷わない考え方と、次の一手
を持ち帰ってもらう。

それが、
ふきのこが面談で目指している役割です。

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