
▶ 強度行動障害の支援方法
強度行動障害 飛び出し対応|命を守る支援方法と予測の技術
結論|強度行動障害の飛び出し対応
- 前兆発見:視線固定・重心移動・一瞬の静止を読む
- 爆発中:追わない、叫ばない、危険側に体制を取る
- 回復期:叱らない、記録し、支援構図を修正する
飛び出しは「止める技術」ではありません。予測し、構図を変える支援が命を守ります。
飛び出しは大きく3タイプに分かれる
① 遊び追走型
笑いながら走り出します。まるで追いかけっこを楽しんでいるかのように見えることもあります。
しかし現実は遊びではありません。道路では命に直結します。
② 目標固着型
コンビニや好きな場所を見つけると、そこしか見えなくなり一直線に走ります。
周囲の声は入りません。
③ 過覚醒・恐怖反応型
バイクの音、バスの空気音、ドリルの音などに驚き、反射的に走り出します。
恐怖に近い状態です。
走り出す直前の「0.5秒」
飛び出しは突然ではありません。
多くの場合、わずかな前兆があります。
- 視線が一点に固定される
- 肩が前に入る
- 重心がつま先に乗る
- 一瞬だけ身体が静止する
この“止まった瞬間”の直後に動きます。
慣れてくると、これが読めるようになります。
これは支援歴ではなく、その子の支援履歴です。
観察の積み重ねです。
【実際の現場】突然の飛び出し
外出中、うずくまったと思った次の瞬間に走り出したことがあります。
前触れはほとんどありませんでした。
手を振り払う力は強く、するっと抜けることがあります。
その瞬間の怖さは何度経験しても慣れません。
追いかけるのではなく、角度と体制を変えます。
危険側に回る。
道路側を塞ぐ。
手の持ち方を変える。
咄嗟にリュックを持つ支援者を見かけることがありますが、非常に危険です。
転倒につながります。
これは拘束ではありません。
命に関わる現場です。
角度と体制は「先回り」
支援者が危うい場面を想像できているかどうかで結果は変わります。
- 危険方向に支援者が立つ
- 視界に入りにくい角度に誘導する
- 立ち止まり位置を事前に決める
- 手の持ち方を場面で変える
「走ったら止める」では遅い。
行かない構図を作る。
爆発中にやってはいけないこと
- 怒鳴る
- 追い立てる
- 恐怖で止めようとする
- 大きな声で叱る
刺激が増えれば加速します。
特に恐怖型の場合、さらに不安が強化されます。
回復期の対応
叱る時間ではありません。
まず安全を確保する。
そして記録する。
- どの方向に走りやすいか
- 何が引き金だったか
- 固まってから何秒で動いたか
予測は属人化させません。
職員間で共有します。
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